昭和46年

年次世界経済報告

転機に立つブレトンウッズ体制

昭和46年12月14日

経済企画庁


[年次リスト]

目次

年次世界経済報告の刊行にあたって

序章

第1章 1971年の世界経済

 1 停滞気味の世界経済

  (1) 緩慢な北米の景気回復

  (2) 概して停滞気味の西欧と日本

  (3) 景気のすれ違い

  (4) 発展途上国の生産鈍化

  (5) 社会主義国の生産拡大

 2 根強い先進国のインフレ

  (1) 景気停滞下のインフレ

  (2) 一次産品価格の下落と工業品卸売物価,消費者物価の騰勢持続

  (3) コスト圧力の増大

 3 世界貿易の増勢鈍化

  (1) 3年にわたる貿易ブーム終る

  (2) 好転する東西貿易環境

 4 アメリカからのドル流出激化

  (1) 大幅に悪化したアメリカの基礎収支

  (2) 大規模化した国際短資移動

  (3) 未曽有の規模に達したアメリカの国際収支赤字

  (4) アメリカ以外の主要国の国際収支は黒字幅拡大

 5 アメリカの新経済政策とその内外への影響

  (1) アメリカ衝撃的な新経済政策を発表

  (2) 新経済政策の国際的影響

  (3) 新経済政策後の主要国の景気動向

  (4) 新経済政策のゆくえ

 6 転機に立つ世界経済

第2章 揺れ動く国際通貨体制

 1. IMF体制の理想と展開

  (1) IMF協定の成立

  (2) IMF体制と金・ドル本位制

  (3) IMF体制の展開

 2. アメリカの国際収支赤字とドルの信認低下

  (1) IMF体制とアメリカの国際収支赤字

  (2) アメリカの国際収支悪化の原因

  (3) ドルの信認低下と金交換停止

 3. 国際収支不均衡と平価調整

  (1) 卸売物価上昇率格差と貿易収支不均衡

  (2) 調整可能な固定相場制度の問題点

  (3) ドルの調整の遅れ

  (4) 国際通貨体制の再建

 4 ユーロダラー市場の拡大と通貨投機

  (1) ユーロダラー市場の拡大

  (2) アメリカのユーロダラー取入れ

  (3) ユーロダラー対策

 5. EC通貨同盟への道

  (1) EC通貨同盟の形成と背景

  (2) 第1段階の発足と問題点

  (3) IMF体制再編成とEC通貨同盟

第3章 根強い先進国のインフレ

 1. 景気停滞下のインフレ持続

  (1) インフレと景気停滞の併存

  (2) 消費者物価の上昇と卸売物価の騰勢鈍化

  (3) 貿易価格の推移

 2. 世界インフレの原因

  (1) アメリカのインフレ

  (2) 基軸通貨国のインフレ輸出

  (3) アメリカ以外の先進国(非基軸通貨国)のインフレ

 3. 困難性をますインフレ対策

  (1) 各国の対策の経験

  (2) インフレ対策とその有効性

  (3) 今後のインフレ対策の方向

第4章 変貌する世界貿易

 1. 危機に立つガット体制

 2. 世界貿易の拡大とその特徴

  (1) 世界貿易の拡大

  (2) 68~70年の貿易拡大を支えた要因

  (3) 拡大持続の中で生じた問題点

 3. アメリカ保護貿易の台頭

  (1) 新しい保護措置の実施

  (2) アメリカにおける保護貿易主義台頭の原因

  (3) アメリカの対外経済戦略

 4. 拡大するEC

  (1) ヨーロッパ・アフリカにわたる巨大な経済圏

  (2) イギリスのEC加盟交渉の経緯と背景

  (3) イギリスの加盟条件

  (4) EC拡大が世界貿易に与える影響

 5. 一般特恵の実施とその影響

  (1) 一般特恵実施までの経緯

  (2) 特恵の内容と特徴

  (3) 特恵の効果とその影響

 6. 強まる産油国(OPEC)攻勢

  (1) 連鎖反応する原油公示価格引上げ

  (2) 値上げ問題の背景

  (3) 原油公示価格引上げのもたらす影響

  (4) OPECの今後の動向と石油貿易

 7. コメコンの新動向と東西経済交流の進展

  (1) コメコンの現状

  (2) 域内国際分業体制の形成

  (3) コメコン体制の当面する諸問題

  (4) 経済統合のプログラムとその背景

  (5) コメコンの経済統合と東西経済交流

 8. 脚光をあびる中国貿易

  (1) 米中貿易の再開

  (2) 中国貿易の戦前,戦後の推移

  (3) アメリカの対中国貿易規制の強化

  (4) アメリカの対中国貿易規制の緩和

  (5) 中国の貿易政策の基調

  (6) アメリカの貿易規制緩和後の各国動向

第5章 主要国の経済動向

 1. 三重苦に悩むアメリカ経済

  (1) 緩慢な景気回復と高い失業率

  (2) 賃金・物価の上昇つづく

  (3) 膨脹する国際収支赤字

  (4) 新経済政策の効果

 2. スタグフレーション下のイギリス経済

  (1) 生産の停滞と失業の増加

  (2) 激化するインフレーション

  (3) 国際収支の好調つづく

  (4) 拡大政策への転換

 3. 景気鎮静化がすすむ西ドイツ経済

  (1) 景気鎮静化の進行

  (2) 賃金・物価にやや鈍化のきざし

  (3) 経常収支黒字の解消と短資の大量流入

  (4) 安定化政策の推進と変動相場制への移行

 4. 順調な拡大をつづけるフランス経済

  (1) 順調な景気上昇

  (2) 賃金・物価の上昇基調つづく

  (3) 国際収支の改善

  (4) 慎重なリフレ政策

  (5) 二重相場制移行と72年度予算

 5. 景気後退色つよめるイタリア経済

  (1) 生産の減少

  (2) 物価上昇と公共料金凍結

  (3) 国際収支はやや改善

  (4) リフレ措置と限定変動相場制移行

 6. 伸び悩む発展途上国経済

  (1) 生産の拡大鈍化

  (2) 輸出の増勢はやや鈍化

  (3) 国際収支の改善続く

  (4) 政府開発援助は伸び悩む

  (5) 先進国の景気回復の遅れとアメリカの新経済政策の影響

  (6) 東南アジア:経済拡大テンポやや鈍化

 7. 不況に悩むオーストラリア経済

  (1) 羊毛産業の不振と工業生産の停滞

  (2) 失業者の増大と賃金・物価の高騰

  (3) 国際収支の好調

  (4) 71~72年度予算

  (5) イギリスのEC加盟とアメリカ新経済政策の影響

 8. 概して生産拡大のソ連,東欧

  (1) ソ連経済の拡大続く

  (2) 消費財需給アンバランスの縮小

  (3) 東西貿易の拡大テンポやや鈍る

  (4) 国民生活の向上うたう新5カ年計画

  (5) 東欧の工業は拡大鈍化

 9. 上昇を続ける中国経済

  (1) 生産の上昇続く

  (2) 拡大に向う対外貿易

 終章 展望と課題

参考資料

付属統計表


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