昭和46年
年次世界経済報告
転機に立つブレトンウッズ体制
昭和46年12月14日
経済企画庁
第1章 1971年の世界経済
6 転機に立つ世界経済
こうして1971年末の時点で世界経済の将来は,国際通貨交渉とアメリカの「インフレなき拡大」政策の成否に大きく依存することになった。戦後四半世紀,国際協調と各国の完全雇用政策を二つの機動力として空前の成長を達成してきた世界経済が,この混迷を脱して新たな繁栄へ向って再び力強い歩みをつづけられるかどうか,世界経済はいま戦後最大の転機に立っている。