昭和47年
年次世界経済報告
福祉志向強まる世界経済
目次
年次世界経済報告の刊行にあたって
はじめに
第1部 通貨調整後の世界経済
第1章 適正な為替レート水準を求めて
1. 通貨調整の年1971年
2. 交換性のないドルを基準にした固定相場制
3. EC通貨間の変動幅縮小
4. 英ポンドの変動相場制移行
5. 悲観材料が強調される弱い通貨
6. 投機要因の強い為替市場
7. ヨーロッパでは為替管理強化
8. 本格化する通貨改革討議
第2章 遅れる通貨調整の効果
1. 貿易収支の動向に変化はみられるか
2. 価格よりも景気が響く短期貿易動向
3. 切下げ後も景気拡大策をとったアメリカ
4. アメリカは成熟した債権国へ
5. 国際収支改善のためのアメリカの対外政策
6. 西ドイツにおける切上げの効果
7. 福祉からみた通貨調整の影響
第3章 岐路に立つ多国籍企業
1. 雇用問題が中心になったアメリカの多国籍企業論争
2. 先進国における外資規制
3. 資源ナショナリズムの昂揚
4. 投資受入れ国の立場で企業進出
5. 国際金融市場の攪乱要因としての多国籍企業
第4章 主要国の経済動向
1. 先進国経済
(1) 概観
(2) アメリカ
(3) カナダ
(4) イギリス
(5) 西ドイツ
(6) フランス
(7) イタリア
(8) オセアニア
2. 発展途上国経済
(1) 概観
(2) UNCTAD第3回総会
(3) 東南アジア
3. 共産主義国経済
(1) 中国
(2) ソ連・東欧
第2部 世界の福祉問題
第1章 福祉志向を新たに
第2章 先進国―生活の質の追求―
1. 経済成長は福祉の達成手段
2. 社会保障の拡充と急がれる老人対策
3. インフレによる不利を小さく
4. 自然に調和してより良い環境を
5. 強まる消費者の権利要求
6. 自由を育てる余暇
第3章 発展途上国―社会的公正をともなう経済開発へ―
第4章 共産主義国―消費生活の充実を進めるソ連・東欧と精神面を重視する中国―
1. 消費生活の充実を進めるソ連・東欧
2. 精神面を重視する中国
むすび
参考資料