平成3年
年次経済報告
長期拡大の条件と国際社会における役割
目次
平成3年度年次経済報告(経済白書)公表に当たって
要旨
はじめに
第1章 景気循環からみた日本経済の現状
第1節 90年度経済の特徴
1 減速をみた1990年の世界経済
2 我が国の90年度経済の概況
3 90年度経済と今回の景気上昇局面
4 90年度経済と湾岸危機の影響
第2節 個人消費と景気循環
1 雇用者所得の動向
2 個人消費の動向
3 耐久財消費の動向
4 個人消費と景気循環
第3節 住宅投資と景気循環
1 今回の景気上昇局面における住宅投資の動向
2 住宅投資の変動要因
第4節 設備投資・在庫投資と景気循環
1 業種別,企業規模別にみた設備投資の特徴
2 目的別にみた設備投資の特徴
3 設備投資と資本ストック
4 設備投資と資本コスト
5 在庫投資と景気循環
第5節 外需の動向
第6節 財政・金融政策と景気循環
1 財政政策
2 金融引締めの回顧
3 金融引締めの量的側面
4 金融引締めの実体経済への浸透
第7節 景気の現局面
第2章 資産価格の変動と景気循環
第1節 資産価格の形成
1 資産価格の形成メカニズム
2 地価の動向
3 株価の動向
第2節 資産価格の変動が実体経済に与える影響
1 マクロ経済における資産価格の役割
2 資産価格の変動が家計行動に与える影響
3 資産価格の変動が企業行動に与える影響
4 金融引締めの波及経路としての資産効果
第3節 資産価格の変動と金融機関行動
1 金融機関の役割とリスク
2 株価変動と金融機関行動
3 地価変動と金融機関行動
第4節 資産価格変動と経済政策の課題
1 ストック化のマクロ経済上の含意とマクロ経済政策の課題
2 資産価格変動と金融システムの安定性確保
3 総合的な土地対策の推進
第3章 長期拡大と供給制約
第1節 マクロの需給動向
1 GNPギャップの動向
2 企業の製品需給判断
3 国内需給と輸入
第2節 人手不足の背景
1 労働力需給の動向
2 労働力供給の動向
3 労働力需給のミスマッチの動向
4 人口及び生産年齢人口の動向
5 女性の社会参加を巡る環境
第3節 人手不足の影響と賃金・物価
1 賃金の動向と人手不足の影響
2 物価の動向と人手不足の影響
3 労働力不足への企業の対応
第4節 貯蓄率と供給力
1 人口の高齢化と貯蓄率
2 投資の源泉としての貯蓄
第5節 エネルギーと供給制約
1 湾岸危機と世界の石油需給
2 我が国の省エネルギー・省石油の動向
3 資本ストックと省エネルギー
4 石油・エネルギー,地球環境問題と経済成長
第4章 経常収支黒字と日本の国際的役割
第1節 我が国の経常収支黒字の長期的要因
1 我が国の技術開発力の高まりと対外競争力の強さ
2 原材料輸入の鈍化
3 貯蓄・投資バランスと経常収支
第2節 最近の経常収支黒字縮小の要因
1 輸出・入についてみられる変化
2 プラザ合意以降の我が国産業の構造変化
3 対外不均衡縮小に向けての政策面での対応
4 最近増加した対外直接投資の対外収支への影響
5 アジア太平洋地域の国際分業関係の現状
6 日本の対米黒字が相対的に減らない理由
第3節 日本の資本供給の役割
1 80年代の世界の資金需給の引締まりと新たな資金需要の可能性
2 貯蓄不足問題の考え方と日本の資本供給の役割
3 資本不足を補う我が国の投資
4 技術移転を伴う直接投資
5 投資摩擦問題の考え方
6 経常収支黒字とODA,金融仲介機能
第4節 世界経済に対する日本の役割
1 自由貿易体制維持に対する日本の役割
2 我が国に求められる国際社会での多角的な役割
むすび
付注
参考資料 平成2年度の日本経済