平成8年
年次世界経済報告
構造改革がもたらす活力ある経済
目次
平成8年度年次世界経済報告(世界経済白書)の公表に当たって
凡例
はじめに
第1章 世界経済の現況
第1節 拡大基調が続く世界経済
第2節 6年目に入ったアメリカ経済の拡大
1 アメリカ:96年景気拡大テンポ高まる
2 カナダ:アメリカに牽引された景気回復
3 中南米:緩やかながらも回復基調
第3節 緩やかな景気の改善がみられるヨーロッパ
1 西ヨーロッパ:通貨統合へ向け,財政赤字削減への動き
2 中・東ヨーロッパ:引き続き景気の拡大続く
3 ロシア:インフレ沈静化の中,不透明感の残るロシア経済
第4節 高成長ながらも減速傾向のアジア・大洋州
1 アジア:総じて輸出鈍化
2 大洋州:景気拡大テンポの鈍化続く
第5節 再び拡大に向かう国際金融市場
1 95年後半からのドル上昇
2 好調なアメリカ株価と国際資金フローの拡大
3 高水準を続ける国際商品価格
第2章 公的部門の役割の見直し
第1節 歳出規模の拡大
1 財政赤字の恒常化
2 歳出規模の拡大の原因
3 財政赤字の拡大とその影響
4 財政の維持可能性に対する懸念
第2節 高福祉・高負担の見直し
1 社会保障制度の拡充に伴う公的負担の増加
2 高い公的負担による雇用の減少
3 財政制度が及ぼす就労意欲の減退
4 所得移転制度の改革
第3節 公的部門と市場経済
1 公的部門の役割
2 今後の公的部門の役割を考える上でのポイント
3 経済の効率化に向けた取組
第4節 市場メカニズムの活用
1 民営化
2 規制改革
3 民間による社会資本の供給
第5節 高齢化に向けた先進各国の取組
1 先進各国の医療制度改革の動向
2 先進各国の年金制度改革の動向
第3章 アメリカ労働市場のダイナミズム
第1節 近年のアメリカ労働市場
1 失業率低下の要因
2 サービス産業を中心とした雇用の拡大
第2節 賃金格差はなぜ拡大したか
1 拡がる賃金格差
2 労働供給の変化
3 産業間・産業内での労働需要シフト
4 技術進歩の影響
5 その他の影響
第3節 労働市場をとりまく制度が賃金格差に与える影響
1 労働市場をとりまく制度の変化は賃金格差を拡大させたか(アメリカ)
2 労働市場をとりまく制度と賃金格差(国際比較)
3 賃金格差とは何か-失業率との関係からの考察-
第4節 生涯賃金からみた賃金格差
1 長期における賃金格差の動向
2 賃金階層の移動
第5節 人的資本の蓄積による賃金格差の縮小
1 教育の機会均等
2 企業による訓練が果たす役割
まとめ
むすび
付注