第二部 各論 四 運輸通信 3 電話


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 昭和二七年度の電話の利用度は、電話機の増加の割合に対し市外電話および市内電話の通話において飛躍的な増加を示している。すなわち加入電話は第二六表にみるように増加しているが、反面通話度数は加入数の増加割合をはるかに上回つていて、その利用度はいよいよ高くなつていることがわかる。

第二六表 加入電話と通話度数

 このような利用度の急激な増加は、電話の疎通を甚しく阻害し、戦前に比較して二〇%程度の低下を示している。産業経済活動の激しい大都市においては、低下の度合はさらに大きく、産業経済活動の円滑な遂行に相当障害を与えている。

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