付注1-6 産業別フィリップス曲線の推定
1.概要
中間投入に占める輸入割合の上昇がフィリップス曲線に与える影響を検証するため、Gilchrist and Zakrajsek(2019)やAquilante et al.(2024)の手法を参考に、産業別のパネルデータを用いてフィリップス曲線の推定を行った。
2.データ
日本銀行「企業物価指数」、「企業向けサービス価格指数」、総務省「消費者物価指数」、経済産業省「鉱工業指数」、「第3次産業活動指数」、OECD “Inter-Country Input-Output tables”
3.推定方法
(1)推定式
①フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合無し)

②フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合有り)

(2)変数の定義

(3)推計期間
中間投入に占める輸入割合を含めない推定は2003年1月から2024年10月まで、中間投入に占める輸入割合を含めた推定は2013年1月から2019年12月までの月次データを利用。
(4)対象産業
分析対象とする産業は以下の通り。
①フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合無し)

②フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合有り)

4.分析結果
(1)記述統計量
①フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合無し)
<製造業>

<非製造業>

②フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合有り)
<製造業>

<非製造業>

(2)推定結果
①フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合無し)
<製造業>

※括弧内の数字は頑健な標準誤差。***、**、*は、それぞれ1%、5%、10%水準で統計的に有意であることを表している。また、推定にあたっては、上記変数のほかに、産業ダミー、年ダミーも説明変数に加えている。
<非製造業>

※括弧内の数字は頑健な標準誤差。***、**、*は、それぞれ1%、5%、10%水準で統計的に有意であることを表している。また、推定にあたっては、上記変数のほかに、産業ダミー、年ダミーも説明変数に加えている。
②フィリップス曲線(中間投入に占める輸入割合有り)
<製造業>

※括弧内の数字は頑健な標準誤差。***、**、*は、それぞれ1%、5%、10%水準で統計的に有意であることを表している。また、推定にあたっては、上記変数のほかに、産業ダミー、年ダミーも説明変数に加えている。
<非製造業>

※括弧内の数字は頑健な標準誤差。***、**、*は、それぞれ1%、5%、10%水準で統計的に有意であることを表している。また、推定にあたっては、上記変数のほかに、産業ダミー、年ダミーも説明変数に加えている。