付注1-5 物価と賃金のパススルーに関する推計
1.概要
業種ごとの賃金から物価、物価から賃金への波及効果が時間を通じて変化しているのかを確認するために、時変パラメータVARモデルを用いて分析した。
2.データ
内閣府「国民経済計算」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」、総務省「消費者物価指数」、「産業連関表」、日本銀行「企業物価指数」、「企業向けサービス価格指数」
3.推計方法
(1)業種別物価指数の作成
消費者物価指数、国内企業物価指数、企業向けサービス指数の各品目をそれぞれ『日本標準産業分類』に依拠するように分類し、業種別の「消費者向け物価指数」と「企業向け物価指数」を作成したうえで、産業連関表の業種別・需要先別の算出金額をウエイトとして「消費者向け物価指数」と「企業向け物価指数」を合成した。
なお「消費者向け物価指数」のウエイトは、国内需要に占める消費支出、「企業向け物価指数」のウエイトは、国内需要に占める中間需要、国内総固定資本形成、在庫純増の合計とした。
(2)推計方法
GDPギャップ(%)、賃金(前年比、%)、物価(前年比、%)を内生変数とした、時変パラメータVARを推計した。ショックの識別は上記の順のコレスキー分解による。ラグは4を選択している。
(3)変数の定義と使用データ等

(4)推計期間
1991年1-3月期~2024年7-9月期