第1部 第2章 地域経済とグローバル化 <要 約>

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第2章 地域経済とグローバル化

<要約>

第1節 グローバル化に適応する地域の製造業

  • 企業の海外進出や輸入浸透度が高まる中、地域の製造業の雇用は減少。
  • そうした中、独自の技術を駆使することや、地場産業からの転換を図って、海外市場に活路を見出す企業も存在。
  • これら先進企業を紹介する。

第2節 輸出に活路を見出す日本の農業

  • 農作物の輸出動向をみると、果物の増加が著しい。
  • 青森県の代表的な農産物、リンゴの台湾への輸出が好調。

第3節 外資系小売業の日本進出

  • 2000年以降、世界ランクの小売業の日本進出が相次ぐ。
  • 「質」よりも「低価格」戦略を採ったことなどにより日本市場に食い込むのに苦戦していたが、戦略の見直しにより、徐々に日本の消費者に受け入れられるように。
  • 今後も外資系小売業の日本進出は続く見込み。

第4節 外国人観光客増加への取組を通じた地域経済の活性化

  • 近年、日本を訪れる外国人観光客が増加傾向。内訳をみると、アジアからの観光客が約7割、中でも韓国と台湾の2カ国で約5割。
  • 既に外国人観光客の誘致に成功した事例を紹介する。
  • 新たな観光資源として注目されている「産業観光」を紹介。

グローバル化(3)の進行によって、近年、工場の海外移転や安価な輸入品の流入が、地域の雇用に深刻な影響を与えていると言われている。一方で、交通や通信手段の発達によって、地域経済は直接、世界と向き合うことのできる環境になっているとも言える。グローバル化の影響を良い、悪いと一方的に決めつけることはできないが、国内市場のみに目を向けている時代は既に終わったということは分かる。

以下では、グローバル化時代における地域の「製造業」、「農業」、「小売」、「観光」といった各分野での取組を俯瞰する。

具体的には、モノを作る「製造業」と「農業」では海外進出を中心とした外へ向かうグローバル化、「小売」における外資系小売業の日本進出と「観光」における外国人観光客増加への取組という内に向かうグローバル化について考察することとする。

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