付注2-1-1(3) 労働生産性の要因分解
以下のような生産関数を仮定する。
V:付加価値
Kg:資本ストック(情報化関連を除く)
Ki:情報化関連資本ストック
L:労働投入量
τ:稼動率
ここで、α+β+γ=1として、以下の式に変形する。
これは、労働生産性(V/L)の変化を、情報化関連設備を除く資本装備率(τKg/L)の変動と設備の情報化率(Ki/τKg)の変動とに分解している。上記式をコクラン・オーカット法により推計した。結果は以下の通りである。なお、推計データは、
V:実質GDP
Kg:別途推計した純資本ストック(付注2-1-1(2)参照)-Ki
Ki:別途推計した情報化関連資本ストック(付注2-1-1(2)参照)
L:常用雇用指数×総実労働時間指数
τ:稼動率指数(ただしKgのうち非製造業に対しては100)
を用いた。
定数項 |
α+β |
β |
R2 |
D.W.比 |
4.57 |
0.48 |
0.08 |
0.99 |
1.69 |
(18.9) |
(21.5) |
(2.3) |
推計期間:1975~99年、( )内はt値