付注3-2 新規開業後、経営状況が相対的に良好な企業における支出面の特徴

1.概要

新規開業後の数年間にわたり、経営状況が相対的な良好な企業の特徴を捉えるため、開業費用などの使用用途が、相対的に良好でない企業と比較した場合にどのように異なるのかを、最小二乗法により推計した。

2.データ

日本政策金融公庫総合研究所「新規開業パネル調査」

3.推計方法

(1)開業費用における用途の違い(①2016年開業)

開業費用の合計に対する各内訳の割合を目的変数として、以下の推計式により最小二乗法を用いて推計した。推計にあたり、業種を考慮するためのダミー変数及び、経営の好調度合いを点数化することにより、経営状況に関するダミー変数を設定した。

【使用したアンケート項目】

付注3-2 開業費用における用途の違い(①2016年開業)

【推計式】

付注3-2 開業費用における用途の違い(①2016年開業)

【変数の定義】

付注3-2 開業費用における用途の違い(①2016年開業)

【経営の好調度合に関する点数の設定方法】

黒字回答による点数及び、売上額の上昇率に応じた点数の合計を回答企業ごとに算定し、経営の好調度合いに関する指標とした(最大7点)。それぞれの設定は以下の通り。

・ 当年12月末時点の採算状況の問いに対して、「黒字基調」と回答していれば1点

(2016年から2020年の最大5点)

・ 2016年末時点から2019年末時点への売上額の上昇率に応じて点数を配分。

上位25%に2点、上位50%に1点、その他0点

(2)開業後の経常的費用の用途の違い

当年12月末時点の経常的費用の支払額に関する問いを使用し、(1)と同様の手法により最小二乗法を用いて推計した。ただし、支払額は5年間(2016年から2020年)の平均額を使用し、人件費は経営者の報酬と従業員の人件費を合計した。

【使用したアンケート項目】

付注3-2 開業後の経常的費用の用途の違い

(3)開業後の設備投資額の違い

当年12月末時点の設備投資に関する問いを使用し、(1)と同様の手法により最小二乗法を用いて推計した。ただし、目的変数は5年間(2016年から2020年)の設備投資額の合計とした。

【使用したアンケート項目】

付注3-2 開業後の設備投資額の違い