付注2-3 QUAIDS型需要関数の推計

1 推計方法

価格変化が消費に与える影響を分析するため、Quadratic Almost Ideal Demand System(以下“QUAIDS”という。)を用いて消費需要関数の推計を行い、価格弾力性や所得(総支出)弾力性を算出した。

2 使用データ

(1)SNA

分析対象とする財をSNAの「耐久財・半耐久財」、「非耐久財」、「サービス」の3つとし、それぞれの支出金額(季節調整値)から合計支出金額及び各支出シェアを算出する。価格は、それぞれの財に対応するGDPデフレータ(季節調整値)を用いる。分析期間は1995年から2018年の第2四半期で、トレンド項とConsumer Confidence Index(CCI)をコントロール変数として用いている。データはすべてOECD.Statより取得した。

(2)家計調査

分析対象とする財を総務省「家計調査」の用途分類にある世帯主の年齢階級別(39歳以下、40~64歳、65歳以上)の「食料」、「光熱水道」、「家具家事」、「被服履物」、「保健医療」、「交通通信」、「教育」、「教養娯楽」、「その他」の9財(※)とし、それぞれの支出金額(季節調整値)から合計支出金額及び各支出シェアを算出する。価格は、総務省「消費者物価指数」からそれぞれの財に対応する各世帯で共通の消費者物価指数(季節調整値)を用いる。なお、季節調整は内閣府で作成している。分析期間は2000年から2018年6月(2014年3月及び4月の値は除く)で、トレンド項と世帯人員をコントロール変数として用いている。

※高齢者世帯については「教育」を除く8財を用いている。

3 推計式

付注2-3 数式1を画像化したもの

4 推計結果

付注2-3 表を画像化したもの