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第1章 広がる回復の動き

我が国経済は、2012年秋以降に進んだ円安方向への動きや株価の上昇、エコカー補助金の終了に伴う反動減からの自動車販売の回復もあって2013年に入って持ち直しに転じた。その後、安倍内閣の経済政策の効果が発現する中で、景気は着実に上向き、緩やかに回復しつつある。第1章では、こうした我が国経済の動向を振り返るとともに、景気回復の動きが順調に広がっているか、過去の回復局面と比べて回復の動きの広がりにどのような特徴が見られるかを点検する。第1節では景気動向を概観するとともに、外生的要因である公共投資と輸出の動向を確認する。第2節では家計部門に焦点を当てて、個人消費の持ち直しの広がりや消費税率引上げに向けた家計の行動を点検する。第3節では企業部門の生産と収益の回復の広がりと今後の課題を分析する。

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