第1章 2023年前半の世界経済の動向(付注1-2)
付注1-2 自動車の需要関数の推計について
1.概要
アメリカの時系列データ(約23年間)を用いて、アメリカの自動車販売台数(3か月平均前月比)と一人当たり実質可処分所得(3か月平均前月比)、実質自動車ローン金利(3か月平均前月差)、自動車価格(3か月平均前月比)、失業率(3か月平均前月比)の関係を推計する。
2.データ出所
アメリカ商務省の自動車販売台数及び一人当たり実質可処分所得、ブルームバーグの自動車ローン金利(60か月物)、ミシガン大学の期待インフレ率(5年物)、アメリカ労働省の自動車価格(新車)の消費者物価指数、失業率。
3.推計方法
(1)OLS推計式
(2)推計に用いた変数の定義と内容
・tは月。
・Vは自動車販売台数の3か月平均前月比(伸び率)。
・Iは一人当たり実質可処分所得の3か月平均前月比(伸び率)。
・Rは実質自動車ローン金利の3か月平均前月差。実質自動車ローン金利は60か月物自動車ローン金利と5年物期待インフレ率の差。
・Pは自動車価格の3か月平均前月比(伸び率)。
・Uは失業率の3か月平均前月比(伸び率)。
・β1,β2,β3,β4,β5はパラメータ。εは誤差項。
(3)推計期間
2000年1月~2023年5月。