第1章 2023年前半の世界経済の動向(付注1-1)

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付注1-1 設備投資と実質金利の関係の推計について

1.概要

アメリカの時系列データ(約23年間)を用いて、民間設備投資と実質金利の自然利子率からのかい離の関係を推計する。過去半年間の金利推移を考慮して企業が設備投資の意思決定を行うことを想定し、各金利について四半期ベースで2期の移動平均をとった上で、そのかい離幅の1期ラグを説明変数とした。

2.データ出所

NY連銀によるHolston-Laubach-Williams modelsを用いた自然利子率の推計値165、ブルームバーグの10年物物価連動債金利、アメリカ商務省の実質GDP、実質民間設備投資(住宅を除く)。

3.推計方法

(1)OLS推計式

(2)推計に用いた変数の定義と内容

tは四半期。

Yは実質GDPIは実質民間設備投資(住宅を除く)。

rは市場実質金利。10年物物価連動債金利を使用。rnは自然利子率。

・β12はパラメータ。εは誤差項。

(3)推計期間

2000年1-3月期~2023年4-6月期。

4.推計結果


165 https://www.newyorkfed.org/research/policy/rstar

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