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第2章 2008年の経済見通し


第4節 世界経済の連関

  これまでの各節でみたように、アメリカの景気は弱含んでいるものの、ヨーロッパでは景気回復が続いており、アジアでは中国を中心に景気拡大が続いている。しかし、アメリカ経済の減速が予想以上のものとなる場合には、世界経済にも貿易面等から影響が及ぶ可能性がある。そこで、本節では、まず、アジア新興国について、世界経済におけるプレゼンスが高まっていることと、日本を含めた東アジアで中国をハブとした分業関係が発展してきていることを示し、アジア新興国の経済と世界経済との連関を検討してみたい。次いで、近年における世界経済の連動性を検討し、2000年代において世界景気の連動性が高まっていることとその背景を考察してみたい。


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