<2006〜07年の経済>
2006年の経済成長率は6.8%となった。05年の7.5%よりやや低下したものの、雇用・所得環境の改善、株価上昇による資産効果等を背景として個人消費が前年比5.1%増と増加したことに加え、民間設備投資が同17.2%増となるなど好調であり、内需を中心とした高い成長となった。外需については、中国本土向けを中心に輸出が堅調に増加する一方、内需の好調を反映して輸入が大幅に増加し、外需の成長に対する寄与は縮小した。失業率は低下傾向が続いており、06年末には4.4%と6年ぶりの低水準となった。
07年の経済成長率は、5%前後(政府見通し4.5〜5.5%(07年3月時点)、民間機関26社の平均5.0%(06年4月時点))と見込まれる。世界経済の減速による輸出の鈍化が見込まれる一方、良好な雇用・所得環境、所得税減税等を背景として引き続き個人消費を中心とした内需が景気を下支えするとみられる。