第2章 先進各国の生産性等の動向:アメリカの「第二の波」と英国、フィンランド、アイルランド等の経験 |
第2節 英国、フィンランド、アイルランド等の経験
第1節でみたように、90年代後半以降アメリカの生産性が加速する一方、大陸ヨーロッパ諸国の生産性は相対的に停滞しており、アメリカとの格差再拡大に危機感が持たれている(21)。しかし、ヨーロッパにおいてもいくつかの国では相対的に良好な生産性や経済成長を実現してきた。本節では、そうした「成功例」として、英国、フィンランド、アイルランドを例にとり、「成功」の要因を探っていきたい。