<2003〜2004年の経済>
2003年の経済成長率は、3.3%と引き続き緩やかな回復となった。これは、鉱工業生産や小売、輸出などが堅調に推移したことなどによるものであり、失業率にも改善がみられた。
2004年は、引き続き堅調な成長が続くとみられ、4%半ばの経済成長率が見込まれている(中央銀行見通し4.5%、IMF見通し4.6%、民間機関4社平均見通し4.6%)。これは、世界経済の着実な回復により、輸出が増加することなどによる。下方リスクとしては、物価上昇率が低下傾向にあることや2003年9月以来続いているペソ高の動向が挙げられる。
なお、2004年4月に韓国とのFTAが発効する(2月批准)ほか、中国や日本、インドともFTA締結に向けた話し合いが進められている。