<2003〜2004年の経済>
2003年の経済成長率は、8.7%と99年以来のプラス成長となった。2002年の金融システム破綻以降、大幅に落ち込んでいた経済活動は、前年までの反動という要因はあるものの、個人消費や鉱工業生産、投資の増加により、景気は回復している。
2004年は4〜6%程度の成長が見込まれる(政府見通し4.0%、IMF見通し5.5%、民間機関6社平均見通し5.8%)。これは、消費や投資が引き続き好調に推移し、世界経済の着実な回復により輸出の増加が見込まれることによる。なお、公的債務問題については、アルゼンチン政府の対民間債務元本75%カットなどの方針に対して、債権者等からの不満が出ており、再編交渉が難航していることから、今後の進捗状況が注視される。