<2003〜2004年の経済>
2003年の経済成長率は0.2%減とマイナス成長となった。これは、インフレ抑制とプライマリー黒字が優先され、金融引き締め政策と緊縮財政政策がとられたためである。しかし、インフレ率低下に伴い金融緩和政策がとられたことなどにより、2003年後半から回復傾向にある。
2004年は、この回復傾向が続き、3〜4%程度の経済成長が見込まれている(中央銀行見通し3.5%、IMF見通し3.5%、民間機関25社の平均3.7%)。これは、インフレ率が安定するなかで金融緩和政策が続き、消費が刺激されることによる。ただし、失業率は、依然高水準にあり、消費に悪影響を及ぼすことなどが懸念される。