31 預金ファシリティ金利は政策金利に連動して決定され(12年11月時点では政策金利-0.75%)、金融機関がECBに余剰資金を預け入れた際に支払われる。なお、政策金利に連動する金利はもう一種類あり、限界貸付ファシリティ金利と呼ばれる。これは金融機関がMROで満たせなかった資金需要を満たす目的で行われるもので、現在は政策金利+0.75%と設定されている。もっとも、金融危機後はECBの流動性供給が無制限で行われているため、金融機関はMRO等で資金需要を満たすことが可能となっており、限界貸付を通じた資金供給は限られている。