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第3節 アジア経済

 アジア経済は、2008年の世界金融危機発生後に減速したものの、景気刺激策の効果に加え、中国向け輸出の増加や内需等にけん引されて、09年夏頃から持ち直しはじめ、その後回復ないし拡大を続けている。

 以下では、まず、中国、インド、韓国、台湾及びASEAN地域のシンガポール、マレーシア、タイについて景気の現状やリスク等について概観する。

 中国では、内需を中心に景気の拡大が続いている。インドも、景気は内需を中心に拡大しているが、拡大テンポがやや緩やかになっている。輸出依存度が高い韓国、台湾及びASEAN地域のシンガポール、タイ、マレーシアでは、11年夏頃から欧米経済低迷の影響を受けて、総じて回復テンポが緩やかになっている。

 そして最後に、上記ASEAN諸国とは異なった独自の成長を続けるインドネシア経済について、その現状及び経済構造の特徴等を分析する。

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