8 インドネシア Republic of Indonesia
<2007〜08年の経済>
2007年前半の経済成長率は、輸出が緩やかに増加する中、個人消費を始めとする内需が順調な回復をみせたことから前年比6%強で推移した。消費者物価上昇率は、05年10月の燃料小売価格の引上げにより05年10〜12月期は前年比17.8%、06年は同13%に達したが、その反動もあり、07年前半は同6%台と伸びが低下した。こうした物価情勢を受け、政策金利はほぼ毎月0.25%ポイントずつ引き下げられ、7月には8.25%とされた。
07年後半は堅調な個人消費等の内需がけん引し、07年通年の成長率は6%台前半と見込まれる(政府見通し6.3%、民間機関9社の平均6.0%(07年10月時点))。08年も、個人消費等の内需が景気全体を支えることなどから、07年と同様に6%台前半程度の成長になると見込まれる(政府見通し6.8%、民間機関9社の平均5.9%(07年10月時点))。