20 メキシコ United Mexican States
<2004年>
＜2005〜2006年の経済＞
2005年は３％程度の成長が見込まれる。民間機関26社の見通しは、05年春時点の3.8％から、2.9％へと下方修正されている。アメリカとの金利格差からペソ高が進む中、輸出全体の約９割を占める米国向け輸出が鈍化したことから、生産は05年前半に前年同期比1.4％と、低い伸びとなった。一方、個人消費については伸びが鈍化しているものの、失業率が６月以降低下基調で推移するなど雇用環境には持ち直しの動きが見られており、景気の鈍化を受けて８月から緩和に転じた金融政策とともに消費を下支えしている。
2006年も引き続き景気は回復を続け、３％台半ばの成長が見込まれているほか（ＩＭＦ見通し3.5％（05年９月）、民間機関25社の平均3.5％（05年10月））、06年７月に実施が予定されている、大統領選挙の動向に注目が集まっている。