21 ブラジル Federative Republic of Brazil
<2004年>
＜2005〜2006年の経済＞
2005年前半の経済成長率は、１〜３月期で前年同期比2.8％増、４〜６月期で同3.9％となり、04年と比較するとやや減速しているものの、堅調な外需に加え、消費や設備投資など内需も持ち直しており、安定的な成長が続いている。また、景気回復と緊縮財政の継続を背景に財政収支の改善、金融市場の安定化が進んだことから、物価にも落ち着きがみられてきており、ブラジル中央銀行は従来の引締めスタンスを転換し、９月には04年３月以来の利下げを実施した。05年全体の成長率は３％程度と予想されている。
2006年の経済成長率は、引き続き輸出の拡大と内需を中心とした安定的な成長が見込まれることから、３％後半〜４％半ば程度とされる（中央銀行見通し4.5％、ＯＥＣＤ見通し3.7％、民間機関26社の平均3.7％）。