22 アルゼンチン Argentine Republic
<2004年>
<2005〜2006年の経済>
2005年前半の経済成長率は、好調な商品市況を受けて外需が好調なことに加え、消費や設備投資など内需の成長も加速したことから、前年比9%程度と高い伸びが続いている。
一方、景気回復が続く中でインフレ圧力が高まっており、05年上期の消費者物価上昇率は前年比8.5%となった。このため、年初より中央銀行は累計1.75%の引締めを行っており、年後半から06年にかけて、成長は緩やかに減速することが見込まれる。05年の経済成長率は、7%、06年は4%程度が見込まれている(中央政府見通し6.5%、IMF見通し7.5%、民間機関6社平均見通し7.5%(2005年10月時点))。
なお、対外債務問題については、同意を得られた投資家との間でデフォルト債券から新発債券への交換が終了した。しかし、引き続き、債務交換に応じなかった投資家との交渉やIMFとの間の融資の再開についての協議等大きな課題が残っている。