第2部 第1章 中心市街地の再生<要約>
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1.現状の確認
- 中心商業地域・中心部の商店街には回復に明らかな遅れ
- 外的要因⇒街の郊外化・中心市街地の空洞化:郊外型大型店の出店、中心市街地に立地していた大型店の撤退、
地価の高さ、モータリゼーションの進展
- 内的要因⇒
- ○商店街自体が抱える問題
(後継者難、魅力ある店舗がない、商店街活動への参加意識の薄さ)
- ○消費者の意識の低さ
(生鮮食品は家に近い大型店、洋服は郊外型大型店、中心部の大型店と家に近い大型店で購入、
かつ買い物に満足している割合が高い)
- 計量分析⇒人口要因、中心商業地域の拠点性、郊外店要因が中心商業地域の売上に影響
2.これまでの施策
- 旧中心市街地活性化法は、市町村が中心市街地の基本計画を作成、国に送付する仕組み
活性化計画の中心は、中心市街地への来訪者を増やすこと
(→ 1)文化・交流・福祉等の機能強化、2)イベント開催、3)商業の魅力を高める)
- 大店立地法の手続き簡素化を謳う特区で期待どおりの効果が発揮されているのは半分程度
- 消費者の望む中心市街地は、ワンストップサービス(小売業、金融機関、役所、病院等)
3.活性化のためのヒント
- ウォッチャー → 人出の増加に向けたイベントの開催、郊外店との棲み分けのための工夫
- 小売吸引度の高い街 → 交流人口の多さ、観光名所、交通の要所・地域の中心地という地理的要因も
4.街づくりに向けた新たな動き
- 人口減少・高齢化社会への対応(2025年には沖縄を除く全地域で人口減少)
- コンパクトシティ論の高まり
- 改正まちづくり3法の施行
- 街なかへのマンション建設の促進、行政の支援策も
- 街なか/郊外の居住希望では圧倒的に郊外、街なかに住みたい理由は「利便性の良さ」
- 今後の街のあり方として、「街なか再生を望む」人と「今のままで良い」人は同程度
- 街なか再生に向けた明確なビジョンと説明が求められる
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