第1章 第2節 引き続く景気の地域差 3.

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(1) 地域差がやや拡大してから縮小した鉱工業生産

まず、全国9の地域ブロックについて、四半期別の鉱工業生産指数の前年同期比増減率をとり、その標準偏差と変動係数をみる(第2-1―13図)。これによると、今回(2002年1-3月期以降)については、前回の景気回復期(99年1-3月期から2000年7-9月期)と比較し、標準偏差、変動係数ともにやや大きくなっている。前々回(93年10-12月期から97年4-6月期)との比較においても、標準偏差、変動係数ともにやや大きくなっている。

2002年1-3月期において変動係数は目立って上昇したものの、それ以降やや大きな振れをみせながら2003年に入り縮小している。このように、鉱工業生産をみると、2001年から2002年にかけてバラツキはやや拡大したものの、2003年以降は縮小傾向をみせている。

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