第2部 底入れから持ち直しへ動いた地域の景況

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2001年4月から各地域において鉱工業生産が減少し、個人消費が弱含むなど、景況の悪化が続いた。輸出の回復を契機に2002年にかけて生産は増加に転じ、個人消費も横ばいとなるなど、景気の悪化に歯止めがかかり、各地域で持ち直しの動きがみられる。ただし、各地でデフレが続き、雇用も厳しい状況である中で、設備投資が減少を続けるなど、回復力は弱いものになっている。

第2部では、地域経済の動向について、2001年4月から2002年央までの状況を中心に回顧する。とりわけ、[1]2001年の景況悪化から2002年央までの持ち直しの状況、[2]今回の在庫循環の地域別特徴とその要因、[3]地域別にみたデフレの状況について分析する。以下では、まず、第1章で以上のような観点から地域経済の動向について概観し、続く第2章では、地域ごとに経済動向を回顧する。

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