第1部 第2章 第2節 雇用構造の転換により必要とされるミスマッチへの対応[第2節の要約]

[目次]  [戻る]  [次へ]

1.多様化と非正社員化の進む地域の雇用構造

就業形態をみると、全地域に共通して、正社員が減少し、パート・アルバイトと派遣・下請従業者が増加した。正社員以外のシェアは女性と若年層を中心に上昇し、契約社員、派遣労働者が上昇し、就業形態の多様化が進んだ。

2.要請の高まる地域教育訓練機関の整備と活用

地域の構造変化は、需要の減少による離職者の増加ばかりでなく、就業者の移動に伴う様々な雇用ミスマッチを拡大させる。欧米では1990年代後半からミスマッチの解消が雇用戦略の重点課題に据えられ、「積極的労働市場政策」が採用されたが、日本でも、雇用対策支出の重心を職業訓練・教育などの積極的雇用対策に移行する必要がある。

[目次]  [戻る]  [次へ]