第1部 第1章 第2節 地方財政の厳しい状況を受けた公共投資縮減の動き[第2節の要約]

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1.地方財政の悪化と経済効果の低下が背景

 

日本の財政赤字の大きさは先進7か国中最悪のものとなっている。また、今日の厳しい財政事情や公共投資の国民経済に占める割合が国際的に見ても高い水準が続いていることから、公共投資総額の見直しが必要となっている。

2.減少傾向にある地方の公共投資支出

 

地方財政の建設事業費の対歳出総額構成比は、80年代後半以降急増し、93年度をピークにその後減少に転じ、99年度には80年代前半の水準に低下したものの、拡張的な財政支出により、地方債の発行残高は増加を続けた。

3.地方財政の悪化と公共投資

 

地方財政の借入金残高の対名目GDP比をみると、99年度には91年度の2.3倍に膨らんでいる。内訳項目をみると、地方債現在高が大きく、その目的別構成比においては、一般単独事業債が大きな割合を占めている。

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