平成3年

年次世界経済報告 資料編

経済企画庁


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II 1990~91年の主要国の政策動向

第16章 世界貿易

1. GATTウルグアイ・ラウンドについて

GATTウルグアイ・ラウンド(UR)交渉については,91年7月の先進国首脳会議において,年内終結を目指して努力する旨合意された。これを受け,91年12月にGATT事務局長から包括協定案(最終合意案)が示された。しかし,各国の合意が得られていない。

URは,91年12月に従来の15分野から,①市場アクセス,②繊維,③農業,④ルール及びTRIMs(貿易関連投資措置等),⑤知的所有権,⑥制度的諸問題,⑦サービスの7分野に交渉分野が統合された。さらに,最終合意案提示後の92年1月以降は,①市場アクセス交渉の詰め(第一トラック),②サービス交渉に関する初期コミットメント(第二トラック),③テキストの法的見地からの検討(第三トラック),④合意文書案の調整(第四トラック)の4トラックから成る枠組に統合された。第一トラック及び第二トラックについては,①市場アクセス交渉の修正申出要求,②農業交渉の基礎データ(支持,保護データとその削減約束)を92年3月1日までに提出することになっており,第三トラック,第四トラックは今後交渉が行なわれる予定である。

(1.GATTウルグアイ・ラウンド15交渉分野の概要)


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