平成3年
年次世界経済報告 資料編
経済企画庁
II 1990~91年の主要国の政策動向
第2章 カナダ
90年に入ってからの景気の低迷は,年央以降さらに悪化する一方,物価に鎮静化がみられたことなどから,金融緩和が行われた。公定歩合も90年6月末には13.83%であったが,その後急速に低下し続け12月には11.72%となった。91年に入っても低下は続いており,91年11月末7.66%となっている。
(参考)カナダの公定歩合は,毎週行われる91日物の大蔵省証券(TB)の入札の平均落札金利に0.25%ポイントを上乗せした水準に設定されている。中央銀行は市場の需給を調整することを通じて,間接的に市場金利を誘導する。