付注1-2 種類別の輸出数量指数の作成方法

1 概要

種類別の輸出数量の動向を把握するために、財務省「貿易統計」における概況品及び統計品目の輸出数量及び輸出金額を用いて、種類別(情報関連財、自動車関連財、資本財)の輸出数量指数を独自に作成した1

2 データ

(1)情報関連財

情報関連財を構成する品目を、①半導体等の電子部品、②半導体等製造装置、③コンピュータ類、④電気計測機器、⑤その他(液晶デバイス、デジカメ、その部分品等)と定義した(下図参照)。そのうえで、これらの品目に対応する、概況品及び統計品目の数量及び金額のデータを使用した(具体的な内容は、後掲の表を参照)。

付注1-2 図1を画像化したもの

(2)自動車関連財

自動車関連財を構成する品目を、①乗用車、②自動車の部分品と定義した(下図参照)。そのうえで、これらの品目に対応する、概況品の数量及び金額のデータを使用した(具体的な内容は、後掲の表を参照)。

付注1-2 図2を画像化したもの

(3)資本財

資本財を構成する品目を、①原動機、②電気回路等の機器、③建設用機械、④金属加工機械、⑤輸送用機器(乗用車を除く)、⑥その他(重電機器、荷役機械、その他の機器等)と定義した(下図参照)。そのうえで、これらの品目に対応する、概況品及び統計品目の数量及び金額のデータを使用した(具体的な内容は、後掲の表を参照)。

付注1-2 図3を画像化したもの

3 作成方法

各概況品及び統計品目の輸出数量を、2015年を基準として指数化した後、基準年と比較時点における輸出金額のウエイトの平均値を用いて、加重平均して作成した。

4 各指数の作成に用いた概況品及び統計品目

付注1-2 表を画像化したもの

1 作成方法の基本的な考え方は、山田・塩田・中道(2015)及び森内・柴田・小中(2018)に基づくが、本稿では、貿易統計の2015年基準への改定(2018年8月に実施)や経済構造の変化などを勘案し、それぞれの種類別の数量指数に含まれる統計品目の見直しを行っている。