付注3-6 業況見通しの不確実性が設備投資計画に与える影響の推計について

1 概要

業況見通しの不確実性の高まりが設備投資に与える影響を分析するため、個別企業における業況見通しの変化が各社の設備投資計画に与える影響について推計した。

2 データ

内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」の個票データにより、パネルデータを作成した。

3 推計方法

(1)推計式

被説明変数を設備投資額(年度計画値)の対数値とし、1四半期後における業況見通しの変化(上昇・低下・不明)を説明変数とする以下のモデルを推計した。

付注3-6 数式1を画像化したもの

企業共通のマクロ経済的要因や季節性の影響をコントロールするため、タイム・ダミーを加えた。また、観測されない企業特性をコントロールするため、固定効果モデルを用いて推計している。

次に、金融危機前後での企業行動の変化をみるため、金融危機後に1をとるダミーとの交差項を加えたモデルで推計を実施した。

付注3-6 数式2を画像化したもの

(2)変数の定義と使用データ等

付注3-6 表1を画像化したもの

(3)推計対象

期間:2004年4-6月期~2018年7-9月期

企業数:45,731社

4 推計結果

付注3-6 表2を画像化したもの