脚注7

一般的に、消費者の消費行動は、消費を行う時点の所得ではなく、生涯所得に依存して決まると考えられる。しかし、十分に資産を持っておらず借入れも行えない「流動性制約」下にある世帯員の消費行動は、消費時点の所得に左右されることとなる。こうした「流動性制約」下にある世帯については、税率引上げによる消費の減少幅が大きくなる傾向が指摘されている。