6 内閣府(2012a)では、2006年頃のテイラー・ルールによって示唆される金利水準がプラスになった局面を振り返り、「当時のマクロ経済環境は、景気という面では拡大が感じられる指標が多いものの、物価については「デフレから脱却した」とはいえない状況にあったとみることができる。さらに、時間軸効果という観点からすると、テイラー・ルールで最適金利がプラスになってもしばらくの間はゼロ金利を維持する方が望ましい。」と指摘している。