第1節 物価が上昇に転じなかった背景(10)

(10) 価格の粘着性に関する仮定として代表的なのはCalvo(1983)に基づくもの。各企業は、一定の価格支配力があるものの毎期ある確率でしか価格が変更できないため、価格変更が可能な期に来期確実には価格が変えられないことを踏まえてフォワードルッキングに価格を決定する。詳細についてはWoodford(2003)等を参照。邦語では加藤(2006)がある。