第2節 好調だが先行き予断を許さない海外部門(8)

(8) OECD景気先行指数は、景気の転換点の早期シグナルを示すもので、GDPに関連しているとされる幾つかの主要短期経済指標に含まれている情報をまとめて作成されている。OECD全体の景気先行指数の場合、各国ごとにまず指数を作成した上で、構成国ごとに鉱工業生産に基づくウエイト(上位3カ国は、アメリカ36.8%、日本11.7%、ドイツ7.2%)で合成されている。上記のように、全体でみて足下ピークアウトしているが、これは、アメリカや日本において建築着工件数が減少していることや長短金利スプレッドが縮小していることが理由として考えられる。