第1節 量的緩和政策・ゼロ金利解除後の金融市場動向(50)
(50) 貸付債権を持ち信用リスクを回避したい「保証の買い手(プロテクションバイヤー)」が、「保証の売手(プロテクションセラー)」に対して、契約期間に亘ってプレミアムを定期的に支払うオプション取引。取引対象となる債務者に破産等の信用事由が生じた場合に、それに伴って顕現化する損失についてセラーからバイヤーへ支払いが生じる。CDSプレミアムは、取引対象となっている企業の信用リスクに対する価格として捉えられることから社債スプレッドと密接な関係を持つ。CDSは対象となる信用事由に支払不履行以外の債務リストラを含むこと、海外金融機関等によって活発な売買が行われていることなどもあり、基本的にCDSプレミアムが社債スプレッドを上回って推移するとともに、変動も激しいとされている。