第2節 資金の流れからみた企業行動の変化とその背景(31)

(31) 一般的な投資関数のモデルとして、企業価値と資本の再調達価格との比であるトービンのqが用いられることが多いが、企業の生産関数を基にした最適化行動の結果として、トービンのqが資本の限界生産性と資本コストとの比率で表されるとの定式化が可能である(花崎(2002)を参照)。ここでの分析の投資関数のモデルは、花崎(2002)に拠るものである。