第2節 資金の流れからみた企業行動の変化とその背景(23)
(23) Fazzer, Hubbard and Petersen (1988)では、内部留保が限られていると考えられる低配当の企業の投資は、内部資金の豊富な高配当企業よりも、より内部資金に強く影響されることを実証的に示している。他方、Kaplan and Zingales(1997)では、内部資金と設備投資との相関関係の強さは、必ずしも企業の流動性制約の強さとは比例しないとの見方が示されている。
(23) Fazzer, Hubbard and Petersen (1988)では、内部留保が限られていると考えられる低配当の企業の投資は、内部資金の豊富な高配当企業よりも、より内部資金に強く影響されることを実証的に示している。他方、Kaplan and Zingales(1997)では、内部資金と設備投資との相関関係の強さは、必ずしも企業の流動性制約の強さとは比例しないとの見方が示されている。