第1節 金融市場の動向と日本経済(16)

(16) フリードマンによれば、価格が伸縮的な世界では石油製品の価格が上昇すると、消費者の予算制約が一定であれば、他の商品への需要が減少し、それらの価格が下落する。結果、一般物価は不変となる。一方、価格に粘着性がある場合はこのような相殺が働かず、相対価格の変化が一般物価に影響する。