第1節 金融市場の動向と日本経済(13)

(13) WTIとドバイの価格差はWTIが2004年中のピークをつけた10月には最大で18ドル程度まで広がったが、2005年中は平均7ドル程度で推移した。価格差が再び縮小している点については、世界的に軽質油の需要が強いことから、重質油が中心であるドバイの価格は軽質油のWTIと連動しないはずであるが、重質油の割安感が出たことからアジア等の需要が比較的重質油にシフトするという「裁定」が働くことが考えられる。