第1節 金融市場の動向と日本経済(10)
(10) 紹介予定派遣とは、労働者派遣のうち、派遣事業者が派遣労働者・派遣先の間の雇用関係の成立の斡旋を行うものであり、2004年4月に施行された改正派遣法においては従来行うことのできなかった(1)派遣就業開始前または期間中の求人条件の明示、(2)就業期間中の求人・求職の意思の確認及び採用内定、(3)派遣就業開始前の面接、履歴書の送付等の派遣先が派遣労働者を特定することを目的とする行為が可能になった。これにより、派遣労働者の質に関する情報の非対称性が緩和されることから、企業側の活用事例が増加しているものと考えられる。