2節 消費者マインドの動向と個人消費への影響(32)

(32)日本銀行の「生活意識に関するアンケート調査」(第 20回、2004年9月)においても、1年前と比べて支出を減らしている理由として、「今後は年金や社会保険の給付が少なくなるのではないかとの不安から」が6割程度と最も多くなっている。 1999年時点の同調査を細かく分析した肥後、須合、金谷(2001)によれば、この割合は高齢者であるほど高いという傾向はあるものの、若い年齢層であっても多くが将来の年金や社会保障給付の減少懸念を支出削減の理由として挙げている。