第1節 質の高い雇用と生産性向上(2)

(2)離職率と賃金の逆相関は、いわゆる効率賃金仮説によっても説明できる。すなわち、経営者による労働者のモニタリングが難しい業種において、労働者の意欲を高めるため、高めの賃金が支払われる場合、結果的に労働者の定着率が高くなっていると考えることができる。