第3節 「危機後」の日本経済を考える視点(40)

(40)98年に実施した金融安定化特別保証制度では、破産や粉飾決算など一定の外形的な事由に該当しない場合は、原則保証を承認する方式を採用した。これに対し、2008年10月に開始した緊急保証制度では、事業再生に向けて真に努力する経営者を応援するとの趣旨で、保証協会が企業の経営状況に関し、事業の将来性、債務の償還可能性に関する審査を実施している。