第2節 貿易・為替レートと日本経済(18)

(18)2002年以降、均衡収支が緩やかながら減少してきたのは、原油・原材料価格の上昇を新興国の経済発展などによる構造的なものとみなし現実の値を用いたため、その上昇が均衡収支の押下げに寄与したからである。しかし、金融面から乱高下した2008年の原油価格は、短期的な変動のためその影響を調整している。